会社からの独立を考えているときには、「フリーランスになった人が、どんなきっかけでなろうと思ったのか」を知りたくなるものです。
そこで今回は、現在フリーランスとして活躍している人の意見や、独立・転向したきっかけについてご紹介します。これからフリーランスになりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスになる人の割合が増えている!
フリーランス・副業ワーカー向けのクラウドソーシングサイトを手掛ける「ランサーズ」では、毎年フリーランスの実態調査を実施しています。同社による最新の調査によると、本業・副業などを含めたフリーランスの人口は「1670万人」にものぼることが判明しました。
(参考:【ランサーズ】フリーランス実態調査2021 https://speakerdeck.com/lancers_pr/huriransushi-tai-diao-cha-2021)
労働人口のうち約4分の1の人々がフリーランスとして働いているのには、「働き方への価値観や仕事のスタイルへの多様化」「IT技術の進歩」などによる影響が大きいと考えられるでしょう。
このようにフリーランスの人口が年々増加する中で、気になるのが「そもそもなにがきっかけでフリーランスになろうと思ったのか」という点です。
特に、会社員として働いていた方がフリーランスになるのには、相応のきっかけがあったと考えられるでしょう。どのようなきっかけが、気持ちを駆り立てたのでしょうか。
フリーランスになったきっかけは?
今活躍しているフリーランサーは、どんなきっかけで独立・転向を決意したのでしょうか。
2021年9月、フリーランス情報メディア「フリーランスガイド(運営元:つなぐマーケティング)」では、独立3カ月以上のフリーランスを対象に「フリーランスとなったきっかけ」についてアンケートを実施しました。
(参照:https://freelance-media.jp/questionnaire/post-477/)
同調査にはライターやデザイン関係、エンジニア、コンサルタント、翻訳家やネット通販業などさまざまな業種の方が回答を寄せています。このうち、フリーランスになったきっかけとして多かったものを順に見ていきましょう。
きっかけ①:仕事をする時間・場所を自由に選びたかった
フリーランスになったきっかけの中でもっとも多かったのが、「時間や場所の制約なく働きたかった」という理由でした。組織に所属して働くスタイルには、時間や働く場所にどうしても制約が出てしまいます。
一方フリーランスは、自分の裁量で仕事量や労働時間も決められるのが特徴。選んだのがPCひとつで仕事ができる業種であれば、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど好きな場所で働くことも可能です。
事実、フリーランスの方にお話を伺うと「自由な働き方に魅力を感じたことが、独立の大きなきっかけだった」と話す方はとても多いです。会社勤めと比較すると自由な働き方ができるというのはとても魅力的ですし、独立のきっかけとして話す方が多い理由も頷けます。
きっかけ②:自分の好きな仕事(およびやり方)で働けるから
会社を独立される方の中には「自分の好きな仕事を、好きなやり方で突き詰めたい」という職人肌の人も多いです。事実、「時間・場所に縛られず働けるから」というきっかけの次に多いのが、「自分の好きな仕事がしたい」というきっかけです。
企業勤めの場合、やりたい仕事以外にも雑務や部下の教育、会議などで時間を取られるケースは多いものです。しかしフリーランスになれば、自分がやりたい仕事をとことん突き詰めることもできます。
きっかけ③:フリーランスにチャレンジしてみたかった
近年に多く見られるケースですが、「腕試しがしたい」というきっかけでフリーランスへ転向する場合もあります。こうしたきっかけで独立する方は、会社勤めを経験しスキルや能力を身につけたあとに転向するケースが多いようです。
また中には「副業としてやっていた事業が好調だった」というのがきっかけで、本業化されている方もいます。こうしたきっかけによる起業は近年多く見られ、中には事業が大きく成長し、法人化するケースもあります。
きっかけ④:年齢を問わず働ける
フリーランスの利点のひとつに、「年齢を問わず働ける」という点が挙げられます。実際、独立・転向のきっかけとして「年齢に左右されず働きやすいから」と話している方は比較的多いです。
実力さえあれば年齢に関係なく活躍できるフリーランスという働き方は、今後の中高年~シニア世代の働き方にも大きな影響を与えるかもしれませんね。
きっかけ⑤:自分のスキル・資格を活かせるから
会社を独立した方の中には、そのきっかけとして「自分のスキル・資格を活かして働けるから」と答える方もいます。優れたスキル・資格を持っていても、会社勤めの場合はその資格を活かせるとは限りません。業種や配属先、業務内容によってはせっかくのスキル・資格を活かす場面がない、なんてこともしばしばあります。
しかしフリーランスであれば、スキル・資格をフル活用しながら収入を得ることができます。これは大きなやりがいにもつながるでしょう。
転向のきっかけには“家庭の事情や体調”が理由の人も
フリーランスの中には「生活環境の変化」「子育て・介護」「体調面での不安」などをきっかけに転向を決めた方もいます。引っ越しや子育て、介護や体調面で不安がある場合、「固定の会社で働く」という労働形態がフィットしないことも多いでしょう。
しかしフリーランスであれば、自分の裁量で仕事の時間や量を調節できます。「私生活・体調を大事にしながら働きたい」という方も、フリーランスならそれを実現可能です。
きっかけは様々! 自由な働き方に挑戦してみよう
会社勤めの人や家庭に入った人がフリーランスに転向するきっかけは、人によりさまざま。しかしどのきっかけにも共通して言えるのが「会社や環境に縛られない働き方ができることに魅力を感じている」ということです。
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