副業を始める際に懸念されることの一つに、「職場に副業のことがバレないかどうか」というのがあるかと思います。
特に、社内ルールで副業が禁止されている職場の場合、副業をしていることがバレてしまったら処分を受ける可能性もあります。収入を増やそうと副業を始めても、職場にバレ、本職を失ってしまったら元も子もありません。
そこで今回は、副業が会社にバレる主な理由は何か、そしてバレないためにできる工夫について、詳しく紹介いたします。長年、バレずに副業を続けられている方は、どのような対策をとっているのか、チェックしておきましょう。
副業がバレる理由ランキングTOP3
【副業がバレる理由1位】
副業をしているところを見られてしまった
ズバリ!副業がバレる最も多いケースは、副業をしている現場を見られてしまうことです。これは、飲食店や販売店、サービス業などに副業として携わっているケースに多く、会社関係者などが客として訪れたことによって発覚するパターンが主となっています。
バレないように祈っていても鉢合わせしてしまっては、言い逃れすることが困難でしょう。
【副業がバレる理由2位】
副業関係のメールを見られた
パソコンやスマートフォンに送られてきた副業関係のメールを、職場などで見られてしまうことで副業をしていることがバレるケースです。
スマホを職場のデスク置いたまま離籍した時など、タイミング悪く副業のメースが届いてしまったケース、または職場用のパソコンで副業のメールチェックをしている時に、後ろから見られてしまうケースなどがあります。
バレないよう普段は見られないように気をつけていても、忙しさや気の緩みから起きてしまうようです。
【副業がバレる理由3位】
税金額の変化などにより人事担当者に気づかれる
住民税の納付額が増えるため
勤務先が複数ある場合、自治体から給与が最も多い会社に合算した給与分の住民税の報告がされ、勤務先の給与から天引きされることになっています。住民税の額が増えると気づかれてしまいます。
年末調整の書類への記載内容により
年末調整の「給与所得者の基礎控除申告書」の「給与所得」記載欄へは、副業による給与所得も合算を記載することになっています。副業が給与所得でない場合でも、「給与所得以外の所得の合計額」欄に額を記載する必要があるため、本職による給与より多い額が記載されると人事担当者に副業収入があることに気づかれてしまいます。
副業の事業所へ年末調整の書類を提出してしまう
年末調整は1か所の勤務先でしか行えないため、複数の会社から給与所得を得ている場合は、通常給与の多い本業の会社のみ「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出します。
もし、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を副業の会社にも誤って提出してしまうと、税務署から本業の会社に連絡がいくためバレてしまいます。
人事担当者によっては、気づいても見て見ぬふりをしてくれる場合もありますが、出世候補や重要プロジェクトのメンバー候補などから外されてしまう可能性もあるため、バレないように気をつけたいものです。
副業がバレる理由トップ3は、以上の内容です。
その他、「ついポロっと自分から話してしまった」、「仲の良い同僚などごく一部の人に話したものが、いつのまにか上司に知れてしまった」、など人づてにバレてしまうケースも多いようなので、バレないためには細心の注意を払いたいものです。
副業がバレない工夫とは?
確定申告で副業収入分の住民税を普通徴収する
2020年から住民税の納付が厳しくなり、基本的に全従業員は特別徴収(給与天引き)が義務化されるようになりました。しかし、例外として「他の支払者(本業)から支給される給与から個人住民税が特別徴収されている方は(副業による収入は)「普通徴収」とすることができることになっています。
副業での所得が年間20万円を超える場合は確定申告をする必要があり、本業の勤務先から年末調整後に渡される源泉徴収票と、副業の源泉徴収票(または収入と経費のわかるもの)を合わせて提出します。
副業によって住民税が増額されたことをバレないようにするためには、副業の確定申告時に、確定申告書の「住民税に関する事項」欄で、「自分で納付」を選択し普通徴収で支払うようにしましょう。
ただし、「自分で納付」の方に丸をつけても、自治体によっては本業の会社に住民税の通知を行うケースもありますので、直接役所の住民税担当者に相談してみるとよいでしょう。
副業のメールは勤務中に対応しない
副業をバレないようにしたいなら、勤務中に副業のメール対応は行わないようにしましょう。職場のパソコンを副業のメールチェックに使うと履歴などからバレることもあります。
また、私用のスマートフォンなどでの対応を含め、勤務中に副業のメール対応を行っていると、周りの人は「最近、なんだか様子がおかしい」と感じるものです。バレないためには勤務中には副業のメール対応はしないように決めておくのが無難です。
副業について仲の良い人にも極力話さない
副業は上手くいけば収入が増えるため、人から妬まれることもあります。また、本職で何か失敗をした際や、他の人より早く帰宅する際など、副業をしていることを良く思われないこともあります。
仲が良いから他の人にバラさないだろうと信じ込むのは、危険です。絶対に職場にバレないようにしたいのであれば、職場関係者には副業のことは話さないようにしましょう。
まとめ
副業を始めるなら知っておきたい、会社にバレないためにできる工夫について紹介いたしました。
副業が絶対にバレないという方法はありませんが、対策をとっておくことでバレる可能性を減らすことは期待できるでしょう。